本州最東端のヨギー達

本州最東端の地元宮古市で活動するヨギー・ヨギーニの話。

バイオリズムを上げていく。

皆様、すっごくお久しぶりです。

 

更新をサボる出来ない程忙しい日々をすごして早4ヶ月。

全然新しい記事あげてないのに開いたら沢山アクセスいただいててとっても恐縮しました。

 

娘の離乳食開始にコロナ休業に引っ越しに…いや~盛沢山でした!

 

世の中の先行きが不透明な中新居が完成して引っ越し日を迎えた我が家。

「ステイホームする家がないんじゃ~!」と主人と叫びながらスタジオ仮住まいを続けておりましたが、コロナの影響で諸々の資材が入るとか入らないとかそんな懸念事項も沢山あった中、地元の超実力派職人集団のおかげで施主の予想を良い意味で裏切りなんと予定通りの日程で入居する事が出来ました。

 

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まだ外構まで終わってない時の写真ですが。建築士さんのセンスが光る外観で大好きです。

 

我が家を建てるにあたって、地鎮祭上棟式を担当してくれたのは親友のお父様。

某神社の宮司さんです。

これまでも節目節目でお世話になってきました。

会えば親友パパの軽快な語り口ですごく深い、でもとっつきやすくて非常にためになる神道のお話を聞かせてくれるんですが、我が家の計画がまだまだ序盤だった頃、パパご自身の新居の話も交えて色々と聞かせていただく機会がありまして。

 

その時親友パパは言っていた。

 

「マイホームってゆうのは、その人のバイオリズムを上げるよ」

 

いざ自分の家というものに住んでみて、じ~んと沁みてくるこの言葉。

バイオリズム、確かに上がるわ。

 

よく聞く言葉で言えば『丁寧な暮らし』になる、という感じでしょうか。

 

建築士さんや大工さんと知恵を絞り頭をひねり、そしてピンタレストGoogleで画像を検索しまくって『私達家族にとって良い家』というある意味正解なんて無い問いの最適解を模索してきた訳です。

しかも分譲住宅地に建てる訳じゃないので法的なしがらみ含めイレギュラー満載ですごく大変だったし、持ち土地なのにぶっちゃけ土地から買って建てる以上にお金もかかった。

でも私からしたら自分の一族の負債をやっとプラスの存在に転じさせる象徴でもあったこのマイホーム計画。

(この一族トークはちょっと愉快?なんでまたいつか別の機会にアップできたら)

 

悩んだ分だけ、思い入れが深いだけ、こだわっただけ(しかも我々施主のこだわりだけでなくうちは職人さん達のこだわりが随所に盛り込まれた)、良質な家になっていくのは確か。

この『良質』ってゆうのはかけたお金どうこうの話じゃなくて、注いだ愛情や手間暇、エネルギーがそのまんま跳ね返ってくる感じ。

もちろんお金は切り離せない問題ではあるけれど。

 

職人さん達がこだわりぬいてくれた我が家に最初に足を踏み入れた時に感じたのは「この家に見合った人になりたい」という事。

それがきっとバイオリズムを上げていくキーポイント。

 

自分を囲む環境に敬意や愛着がないと、人はだらける、ダメになる。

そこそこのご飯でいいし、掃除だって最低限。

そんな事してたら部屋や家だけじゃなく自分自身の質が当然下がる。

手間をかけてもらえない家の質はまた下がる。

もっと愛着が持てなくなる。

そんな負のスパイラル。

 

この家は自分というか、私達家族の人生の質を高めてくれるパートナーなんですね。

しかも我が家の場合、建築士さんの計らいで今後のライフステージやライフスタイルの変化に柔軟に対応出来るよう『育てる家』『可変的な家』的な造りにしてもらっています。

だから、家は頼もしいパートナーであると同時にちょっと私達自身が試されているような所もあったりして。

 

なので普通の考え方だと家って、

新築=家が最高に綺麗で良い時

(今は違うけど昔は火災保険も築年数に応じて補償金額を下げるってゆうのが一般的な考え方だったそう)

なんだろうけど、我が家の場合はそうじゃなくて

新築=より良い状態へ向かうスタート地点

という感じ。

 

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大好きポイントは沢山ありますが、その中の1つ鎖樋。雨水が伝う様子が情緒溢れていて、嫌いだった雨の日もちょっと好きになりました。

 

てゆうか、極論を言えば、自分が生活の質を上げていく気持ちを持っていればマイホームだろうがアパートだろうがきっとどっちでもバイオリズムは上がっていくんですよね。

入居の時点で住人の気持ちやこだわりが詰まってるし、スタート時点ですでにある程度環境の質が高い上に基本的には終の棲家だから、マイホームの方が生活の質を高めるための着火剤になりやすいというだけで。

 

私達夫婦は震災後北海道でみなし仮設生活をしてたんですが、古びた公営住宅に最初は愛着も何もなくて家があんまり好きじゃなかった。

でも2人で工夫して内装をいじっているうちにどんどん愛着がわいてきて、遊びに来た人にインテリアを褒められるほど綺麗に、そして住みやすい我が家に変わっていった。

POYANICAオープンのために北海道を離れて岩手に戻る時、公営住宅との別れが寂しくて仕方なかった程。

 

あの時2人で震災後の仮の住処を育てたように、今度は娘も一緒に3人で、ひょっとしたらいつか4人や5人、家族皆で味わいある家に育てていけたらと思います。

しかも公営住宅の時と違って、内装だけでなくウッドデッキや庭づくりも手を出せるので楽しみは無限大。

「この家で遊び倒す」と宣言している主人を筆頭に、チーム金澤は今日も大切な我が家を味わい楽しんでいます。

 

最後になりましたが、設計を担当してくれた「ATELIER NUK」の佐々木幸史郎さん、施工を担当してくれた「住宅工房きっかわ」の吉川さん、そして携わってくれた地元の職人さん達に心から感謝いたします。

業者さんのほとんどが知り合いという、非常に心強く安心感溢れる施工でした!

 

そしてこれからはこの家だからこそ出来る『丁寧な暮らし』的な事もブログにアップしていけたらなと思います。