本州最東端のヨギー達

本州最東端の地元宮古市で活動するヨギー・ヨギーニの話。

『良いお母さん』という幻想を。

お久しぶりです。
離乳食が本格化して、とってもバタバタしてました。

 

慌ただしさに負けてブログ更新が間延びしてしまいましたが…
そんなこんなでうちの娘、先日めでたく1歳になりました!
ついでに1歳になる少し前から保育園もデビューしてます。

 

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娘の誕生日に作った離乳食仕様のケーキ。スマッシュケーキという遊びをして家族で盛り上がりました。

 

いや〜早いものですね。
気づけばいつの頃からか、まだ言葉も話せないのに全身で「お母さんが良い、お母さんじゃなきゃイヤ」と可愛い駄々をこねるようになった娘。

 

すっかり娘にメロメロの私は当然のように「良いお母さんでいたい」と、それが掴みどころのない目標で、すごく抽象的で漠然としたただの幻想だと分かっていながらもそんな理想を描いていた訳で。

 

ヒーヒー言いながら仕事の合間に離乳食を手作り。
(これは娘が市販品拒否するからなんですが…いや、それも手作りしかあげてなかったせい?)
栄養と彩りと…味だっていつも同じ物じゃつまらないから沢山の種類を作ってあげたい。

 

いやもうね、仕事しつつ2家族分の別々の食事を毎日毎食用意してるような生活でした!
私以外の家族がご飯を食べさせる時は温めるだけで済むように、離乳食ストックを寝かしつけ後に夜遅くまでかかって作る事も珍しくなかったし。
そして夜中になれば夜泣き対応始まるし。

 

今にして思えば余裕がなかった。
「このくらいの離乳食、世の中のお母さんはきっと普通に頑張ってるし」と思って作ってたんですが…
よく考えたら私、育休なんてものもろくに無く、産後2.3週間からずっと仕事してた。

 

この子を幸せに育ててあげたい。
育てるにはお金がかかる。
そのためには働かなきゃ。
収入が保証された産休も育休も、1日はおろか1秒だってない職業なんだから。

 

私が休むという事は主人が2人分の仕事をするという事なので、主人が過労で倒れたりしたらそれこそ大変だ!という危機感もありました。

 

忙しくて忙しくて、娘と2人っきりになったらおんぶして仕事か家事か離乳食作るのが当たり前。
それでも仕事はほぼ進まないので結局夜中。
一緒に居る時間は誰より長いはずなのに、まったり娘と遊ぶ時間なんて無かったなぁ。

 

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私達からのプレゼントはお風呂で遊べるおもちゃ。最近はタツノオトシゴがお気に入りの様子。

 

でも娘は別にそんな事望んでないんですよね。
「お家でお母さんと遊びたい」
「お母さんに抱っこしてて欲しい」
離乳食は美味しい物、好きな物に越した事はもちろん無いんだろうけど、娘がはっきり自分の意思で求めるのは『美味しい離乳食』より『お母さんとの時間』。

 

手間暇かけた離乳食で喜ばない事はあっても、私があやせば、構えば、笑いかければほぼ100%笑顔になる娘。

 

保育園入園を機に時間に余裕が出来て、時間の余裕は心の余裕、体力の余裕につながって。
余裕が出てきたら、自然と娘を背負うんじゃなく娘と向かい合う時間も増えてきて。

 

心のどこかでは分かっていたのに、つい頭で考えて『良いお母さん』を目指していたと反省しました。
仕事では人に「お母さんに余裕がある事が1番ですよ」なんて言うくせに、我が身に降り掛かればやっぱり人は無茶と気付かず無茶するもののようで。

 

幸いうちは主人が育児スキル高い上に協力的なので、仕事の割り振り等を相談して、私はもう少し余裕を持って娘と過ごす事にしました。

 

保育園の入園も非常に迷いましたが(元々3歳くらいまでは自分で見たいという気持ちもあって)、いざ入園してみたら保育園の先生方すごく丁寧に個別対応してくれるし、自分で見たいから時々休ませたいというこちらの意図も快く理解してくれて応援してくれるし、とにかく素敵。

 

今は少しずつ余裕が出てきて『良いお母さん』という幻想を手放して『この子の笑顔を増やせるお母さん』でいよう、と頭でなく心で思えるようになりました。

 

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娘の誕生日の少し前に結婚記念日を祝った時。10月は我が家の記念日が盛沢山。

 

 娘がお腹に宿ってから、そしてこの世に生まれてきてから、主人とも沢山ケンカしたし、すれ違ったし、でもその都度修復してお互いの誤解に気づいたり、むしろ感謝しなきゃいけない事に気づいたり。
家族3人で日々騒がしく過ごしているけど、この慌ただしい1年間でグッとチームとしての繋がりが強くなった気がします。

 

そして最初から模範解答じゃない感じがいいというか、一旦こじれて修復したその修復跡こそ私達らしさというか。

 

私達らしい家族のカタチがちょっとずつ見え始めてきた今、これまで以上に私達らしく楽しみながら暮らせたらと思っています。