本州最東端のヨギー達

本州最東端の地元宮古市で活動するヨギー・ヨギーニの話。

ヨガはアーサナ(ポーズ)だけじゃない。

先週日曜日、ついにインド研修時のグルが遥々インドからやって来てPOYANICAでヨガ哲学のワークショップを開催しました!

夫のRYT200養成時代の師匠ご夫妻や遠方の方もわざわざ足を運んでくれて、この東の果て宮古市に様々な土地を拠点とする人が集い、ヨガ哲学について語らう日が来るなんて…と感慨深い気持ちに。 

 

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もう終わっちゃったけどこんなWSを開催しました。とっても有意義で素敵な時間でした。

 

ヨガな感性で生きてる人は本当にしなやかで生き生きしてる。

スワミ・ヨゲシャナンダ先生(スワミジ)の講義はもちろんだけど、参加してくれた人たちやスワミジに同行している日本語サポーターの友子さんとの時間外の語らいもまた貴重な気づきや発見の連続。

むしろ、どうしても抽象的にならざるを得ない哲学の講義を自分の日常に落とし込むにはそうゆう雑談が不可欠な気がする。

 

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スワミジの熱のこもった講義。英語が分からなくても情熱は伝わってきます。

 

空き時間に友子さんと話していた時に「ヨガ(ヨガ哲学)は一般常識や一般的なモラル・思いやりの先にあるもっと繊細なもの。だからまずは一般常識がないとその先の理解は厳しいと思う」的な事を言ったら深くうなずく友子さん。

 

たまに思うんだけれど、悪人がいなくたって人生や世の中に悲劇やトラブルって起こるんですよね。

てゆうか、根っからの100%の悪人なんて生まれてから一度も出会った事がない。

善意でもって行動していても、当然その解釈や考え方は人それぞれ違うから、善意と善意が出会っても分かり合えない事、ぶつかり合う事だって当然ある。

そうゆう時に争うんじゃなく、自分の考えは大事にしつつ相手も尊重出来たら理想的。そしてそれを実現するためのヒントになるのがヨガ哲学だと思う。

 

相手は誰だろうと敬う。でも自分を犠牲にはしない。

現代社会で生きていると本当に両立が難しいこの2つ。

私自身ヨガに出会う前は相手に嫌われるのが怖くて自分の意見を殺しまくったり、自分から見て常識外な相手に腹を立てる事も多かったけど、今はだいぶ楽に生きられるようになってきたと思う。

それでも日々反省する事は山のごとし、だけど。苦笑

 

ヨガ哲学とは程遠くて窮屈そうに生きてる人を見たり、そうゆう人から何か見当違い筋違いな事を言われても「あぁ、まだ心のブロックが多い人なんだな、辛そうだな」とは思ったりはしても、そうゆう人だってヨガ的な感性(別に当人が「ヨガ」と認識するかどうかは別として)で人生を歩み始める日が来る可能性はゼロじゃない。

だから、ただ見守ったり適度な距離で過ごして自分は自分のやるべき事を淡々と頑張るだけ。

 

「いつか分かり合える日がきたらいいね」

「そんな日がこなかったとしても、貴方は貴方で幸せに人生を歩めるといいな」

 

ポリシーだったり意見だったり価値観だったりが合わない人と過ごした後は当然疲れるんだけれど、嫌うんじゃなくそんな気持ちで捉える事にしてる。

私と合わないだけで、価値ある一人の人間である事に違いはない訳で。

そもそも怒りや憎しみの感情がそんなに長続きするタイプじゃないので(もちろん場面によって生じはする)、昔はよく納得いかない心が沈静化した後はそんな相手の意見にのまれてまた疲れ…を繰り返す人間だった。

 

「悪い人じゃないし…」

ってゆう我ながら悪いクセだった。

 

今はそこに「自分を犠牲にしない」ってゆうヨガ哲学で学んだマイルールがプラスされたから、悪い人かどうかを基準に我慢する事はあんまりしなくなった(悪い人なんていないしね)。

悪い人かどうかじゃない。

自分が居心地が悪かったり私の信念的に納得いかなければ、自分を保てる立ち位置を極力守る。

 

私は私の人生を歩んでるから。

他の誰だろうと、代わりに歩んでくれる人はいないから。

それなら私の人生を心地良いものに出来る人は私以外に存在しない。

 

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1年前、インドのアンボリでスワミジの講義を聞いた時、自分がこれまでヨガをしながら、ヨガを教えながら日々悩んで掴もうともがいていた答えやヒントが散りばめられているような毎日に本当に心が躍った。

モヤ~っとなんとなく自分の中にあった答えに通ずる何かに形を与えてもらったみたいで視界がどんどんクリアになっていったのを覚えてる。

 

そして僅かながら掴んだ何かを手に、また日常でもがいて悩んで…本当にその繰り返しだし終わりなんて無いんだけれど、悩む内容自体ブラッシュアップ(そんな言い方も変かもだけど)されたと思うし、何よりこうして一緒に語らったり討論出来る仲間も増えた。

そんな仲間からの言葉は私に新しい発見や気づきをくれるから、何かに迷ったり悩んでも次の答えに行きつくのが早くなった。

 

今回のWSに限らずオーガナイズドするのはそりゃ楽ではないんだけれど、こうしてヨガの横の繋がりが増えて、一人でも多くの人の気づきや笑顔、岩手や東北のヨガ界の盛り上がりに繋がっていったら本望だなと思う。

 

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WSに参加してくれた皆で。

極力来年もまた違うテーマで開催したいなと思っているので、今年来てくれた人達も来れなかった人達も、ぜひ来年東の端っこでお会いしましょう✨