本州最東端のヨギー達

本州最東端の地元宮古市で活動するヨギー・ヨギーニの話。

妊娠10ヶ月(臨月)とヨガのアーサナ

ついに臨月…いえ37週の正産期に入りました!
とはいえ産休や育休がある訳でもなし、マッサージをオフにしている以外普段となんら変わりない日常を送ってなんら変わりなく動き回っているのですが。

さすがに体力は落ちたし出来ないアーサナも増えてきましたが、今も普通にヨガのレッスンに立ち、その他の時間は事務仕事をしたり店の庭の手入れをしたり充実した時間を過ごしています。
残されたマタニティ期間もあとわずか。
今自分の身体がどうなっているのか、どんな変化が起こっているのか観察できる残り少ないチャンスに色々とアーサナを試してみました。

 

ピジョン
妊娠中期の頃にはほぼ封じられてしまった大好きな後屈。
今は以前と比べて結構手に体重を預けています。

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ほとんど反れなくなったピジョン。元々はエカパダラージャカポタアーサナが大好きなのに。

【パールシュヴァコーナ・アーサナ
これは特に難もなく。今も私のレッスンでも普通に取り入れてます。
パリブルッタは一応出来るには出来ますが、お腹がつかえるのであまりやらなくなりました。
9ヶ月に入るくらまではパリブルッタも問題なく出来ました。

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特に非妊娠時と変わりません。

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両手後でも特に問題なく。

【ウッティタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナ
臨月になってもあまり腰が反っていないせいもあるのか、これに限らずガルーダアーサナ等バランス系もそんなに困りません。
重心の調整は前より少し気を遣うかなという程度。

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バランス系アーサナは案外問題なくできます。

【バカ・アーサナ
バカ―サナは導入できるけどキープ時間が短くなりました。お腹による重心の変化を感じます。
そしていけるかと思いきやサイドバカーサナは思った以上にお腹がつっかえて全然ダメでした。

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バランス系でも軸が床と垂直にならないものは少しやりにくい印象に。

【セツ・バンダ・アーサナ
これ好きなんですよね。
仰向けが無理な妊婦さんはNGだと思いますが、私は今でも仰向けで寝たりするので(でもヨガマットの上での仰向けキープは腰が痛くなるので無理。なのでシャヴァーサナはボルスター使ったり横を向かないと出来ません)セッツバンダへの導入も特に問題なく。

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アーサナそのものの負担より、導入のための仰向け時間を短くする事の方が私には重要です。笑

【シールシャ・アーサナ
本来妊婦に逆転は禁忌とされてますので(貧血とかの兼ね合いもありますし)、皆様くれぐれも真似なさいませんように。
でも私の場合お腹がそんなに出ていない事、その分腰も反っていない事、腹筋でコントロールしているおかげで周りから心配されるような負担は感じませんでした。心配も何もそもそもこの写真撮影してるのはうちの夫ですしね。笑
重心移動も非妊娠時とさして大きな違いを感じる事もありませんでした。
どうやらシンプルに縦に軸が形作られるアーサナはそんなに苦戦しないようですね。
ただ、この写真は元々壁無しでシールシャアーサナ出来る人間が念には念を入れて壁に向かってインストラクター立ち合いの元で撮影しています。妊娠中に逆転系ポーズをやったところで若干のむくみ緩和くらいにしかなりませんので普通の妊婦さんがやる必要は全くないと思います。笑
というかむくみ緩和のためなら妊婦はだまってヴィパリータカラニとかがいいと思いますし。

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一応胎児が動き回る時期は避けました。頭が私の骨盤から外れて逆子になっても困るので。

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アーサナの導入も正攻法でちゃんと骨盤まで安定した事を確認してから脚を伸ばしてます。くれぐれも真似なさいませんように。


【シャヴァーサナ等仰向け系】
妊娠中禁忌とされる「ねじり」「逆転」なんかより、これが一番出来なくなったかもしれません…。
前述のように夜眠る時には未だ仰向けだったりもしますが、硬い所での仰向けは他のポーズへの導入で一瞬やる分にはいいんですが、ほんのわずかな時間でもキープは無理。
なのでシャヴァーサナはボルスターを使ったり、膝を立てて軽く骨盤を左右どちらかに倒したり、スプタバッタコナーサナはそもそもやらない。笑
とにかく骨盤を床に横たえる事をしなくなりました。

 

そして実は「このアーサナが出来る出来ない」以上に私が非妊娠時と妊娠後を比較して一番大きい変化だと感じているのは「身体が明らかに硬くなった事」です。
股関節や骨盤の結合など骨同士の繋がりはホルモンバランスの関係でむしろ緩んできているのをはっきり感じますが、ハムストリングスなど「筋肉」は硬くなりました。
最初はつわりで寝込んでいる間に身体がなまったせいだと思っていましたが、妊娠中期後半~後期に入ったあたりに少し柔軟性を取り戻したかのように見えたものの、後期からまた硬さを増しているように感じます。
お産のため県立病院に転院する前の病院の主治医は私がヨガのインストラクターだと知っているので診察の時に色々とそっち方向の余談をする事があったのですが、先生曰く「妊娠にともなって身体を守ろうという防衛反応ではないか」との事でした。
うん、人体の神秘。

産んだら勝手に柔らかい状態に戻るのか、それとも能動的に働きかけて戻す必要が出てくるのか…お産後に観察するのが楽しみな事の1つです。笑
沢山の変化や驚き、気づきをくれたマタニティ生活。
あと3週間もないかもしれないと思うと寂しいようなホッとしたような。
早く我が子に会いたいけど、お腹でなかでもにょもにょと動くこの子が可愛くてこのまま離れたくない気持ちも正直あります。
残りの日数を1日1日大切に過ごしていきたいなと思います。

あとは本当に、この子が無事に生まれてきてくれればそれでいい。