本州最東端のヨギー達

本州最東端の地元宮古市で活動するヨギー・ヨギーニの話。

私流、玄米のおいしい炊き方(基本編)

新米が美味しい季節になりました。
うちのスタジオで地味に売れる商品、玄米。
店頭でよく玄米の炊き方を質問されるので、新米が出回っているこのタイミングで玄米の炊き方についてまとめてみたいと思います。

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ごくシンプルに炊き上げた玄米。お米本来の甘さや美味しさを味わえるので、これを知ったら白米がジャンクフードに思えます。

玄米は実はスーパーフード。
毎年、その年のスーパーフードベスト10入りを果たしている隠れた猛者です。
私はヨガと玄米食で喘息をコントロールしているし、うちの主人は仕事なんかで玄米を食べられない日が数日続くとお腹の調子が悪くなると言います。
身土不二の考え方からいっても、せっかく日本に生まれたのにこの食材を堪能しないなんてもったいない。
でも、玄米は正しい知識がないとかえって身体を不調にしてしまうちょっとだけハードルの高い食材です。
と言っても基本を理解してしまえばなんて事ないんですが…なんだか「すごく難しそう」というイメージ先行で遠ざけている方が多いんですよね。

本やレシピによって微妙な違いはあると思いますが、今回は私がこれまで模索して「外せない」と思った事、逆に「これはそれなりでいいや」と思った事などを踏まえて書いていきたいと思います。
あくまでも私の好みに則った炊き方なので皆さん慣れたらご自分の好みや生活スタイルに合わせて微調整なさってくださいね。

では早速玄米の炊き方です。
細かい説明まで読むのが面倒!という方は太字の手順だけ読んでいただいても炊く事は可能です。
一応前述のように予備知識が要るスーパーフードなので時間があったらぜひその下の補足もご覧くださいね。

 

①玄米に時折混ざっているもみ殻を取り除きましょう。
食べた時にもみ殻が混ざっているとちょっと悲しくなります。笑
気づいた分だけでも取り除いておくとスムーズに召し上がっていただけます。

②玄米を洗います。
ジャリジャリとこすり合わせるように、あえて表面に傷をつけるように研ぎます。玄米に水を吸わせやすくするためです。もっとちゃんとやりたい方は「拝み洗い(検索してみてくださいね)」をどうぞ。
我が家は玄米を研ぐとき「ホタテカルシウム」というパウダーを使っています。農薬などを取り除いてくれると言われています。気になる方はネットなどで購入できます。あるいは最初から低農薬玄米、無農薬玄米を購入するのもGood!

③最低8時間は浸水させましょう。
玄米は「生きた種子」です。浸水させないと発芽抑制因子(アブシジン酸)という人の細胞のミトコンドリアに害をなす物質がスイッチオン状態になっていて人体に負担になる食べ物になってしまいます。
発芽抑制因子を無毒化する方法は「8時間以上の浸水で玄米を発芽モードにさせる(浸水時間は季節や水の温度によって異なります)」か「玄米の乾煎り」です。
私は食感等の兼ね合いで前者をお勧めしております。
ここで大切なのは「発芽モードにさせる事」なので時期や水温によって8時間浸水させても全然発芽モードになっていない事もあるので8時間浸水させたからいいや、じゃなくてちゃんと玄米の表情を観察してくださいね。
発芽させ過ぎても玄米の栄養を発芽の方に持っていかれてしまうので、プレ発芽~ちょびっと発芽くらいで止めましょう(私はプレ発芽状態の玄米が好きです)。

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玄米のベジカレー。本当に野菜とよく合います。食べても食べても胃もたれしません。

④好みの水加減にします。
ここで水を取り替えないポリシーの方もいるようですが、私は浸水させていた水を捨てて2~3回ゆすいだ後新しい水で水加減をします。
炊飯器で炊く場合は最初は素直にめもり通りの水加減にしていただく事をお勧めします。その後何度か炊く中で少しずつご自分の好みの水加減を探り当てていってください。
炊飯器によっても水加減は変わりますし、鍋で炊く場合は鍋ごとにクセがあります。それも醍醐味と思って楽しみましょう。
慣れれば計量カップが無くても水加減出来るようになります。
私はよく鍋で炊くのですが自分の手のひらで水加減を合わせます(「田舎のおばあちゃんか!」と言われそうですが。笑)

⑤天然塩を加えます。
天然塩をひとつまみ~米3合に対し小さじ2/3程度、お好みの量を加えて全体を軽く混ぜます。玄米の甘さを引き出すと言われています。
精製された塩ではなく、必ずミネラルの残っている天然塩を加えてください。
面倒くさがりの私は玄米食に慣れて以降、塩は目分量で加えています。
ちなみに精製塩と違い、天然塩は減塩の必要なしと言われています。

⑥炊飯します。
炊飯器や鍋などお好みの方法で炊飯します。④でも書いたように炊飯器ごと、鍋ごとにクセがあるので最初の何回かは自分好みの炊き上がりを模索する練習試合だと思ってください。
我が家で使っている鍋はごく普通のものですが炊飯器で炊くより何倍も美味しいです。
最初美味しくないと思っても決して失敗ではありません。好みの硬さに炊き上がらなかった場合はリゾットや雑炊、チャーハン、オムライスなどにアレンジしていただくと美味しく召し上がる事が出来ます。
特にもリゾットは玄米のプチプチ食感のおかげで白米で作るよりも我が家では好評。
「最初から好みの炊き上がりにならなければ失敗だ!」としか思えない余裕のない精神状態の方は玄米食と並行してぜひヨガをしにいらしてください。笑

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玄米とタコのリゾット。玄米のリゾットは本当に美味しいので炊くのを失敗しなくても作りたくなります。魚介や野菜との相性は抜群です♪

 

近日中に「黒米を使った酵素玄米」の炊き方もアップする予定です。
これ、とってもとっても美味しいのでアップしたらそちらもぜひご覧ください。
個人的に玄米食を始めると玄米にはお肉より野菜や魚の方が合うので自然と玄米菜食に近い食生活に移行していくのですが、黒米入りだともちもちとしてより食べやすいので、ただの玄米よりはお肉などにも合う気がします。

玄米は身体を温める陽性の食材。
寒くなるこれからの季節にぴったりです。
これを読んだ方が自分らしい玄米ライフを楽しんでくれますように!