本州最東端のヨギー達

本州最東端の地元宮古市で活動するヨギー・ヨギーニの話。

2歳の娘とキッチンに立つ理由

昨日めでたく2歳になった娘は1歳の頃からすでに料理に興味津々。

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私が切った野菜を鍋に入れたり、卵をお箸で混ぜてみたり、踏み台の上で精一杯背伸びしてすごく楽しそうに、目をキラキラさせてキッチンに立っています。


私自身が料理が趣味ってゆうのもあるけど、娘にもぜひ「料理楽しい✨」って感覚で成長して欲しい。

自分の価値観を子どもに押し付けまいと思って育児してるけど、これだけは押し付けさせてくれ、と思うレベル。笑


何故なら食は人生の基盤だから。

人の身体は食べた物で出来ていて、その身体で世界と関わって人生を歩んでいく。


私の父はPOYANICAのオープンを見届けるように、オープン翌日に亡くなりました。

咽頭癌でした。


所謂癌の3大療法を全て経験して、その中の1つの放射線治療で味覚が破壊され、壊れた味覚は生涯戻る事はありませんでした。


父の人生が残り少ないと知った時、当然沢山楽しい思いをさせてあげたいと思った。

好きな物だっていっぱい食べて欲しかった。

でもどんなに好物を差し入れても父の味覚がそれを感じ取る事は出来なかった。


癌の治療上は「たかが味覚。命の方がずっと大事」とどこか軽視されている気がするけれど、案の定父の食はどんどん細くなっていって我々家族からすると最期は癌というより衰弱死に近い印象でした。


そして今にして思えば、そもそも父は癌になるべくしてなったような食生活や気質だった。


別にね、今時「女の子はお料理が上手じゃなきゃ」なんて古風な事を娘に求めてる訳じゃないんですよ。


料理が出来れば料理全然な人に比べて健康的な食生活を送れる可能性がずっと高くなる。


私は娘に健やかに、楽しく、人生を謳歌して欲しい。


そのためには心身のベースになる豊かで満たされた食事をして欲しい。

“贅沢”とか“豪華”じゃなく、本当の意味で“豊かな”食事。

だから料理は嫌いよりは楽しい方がずっと良い。


手間がかかっても時間がかかっても失敗しても、娘が楽しいと思うならなるべく一緒にキッチンに立ちたい。

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先日命日だった事もあり、2歳になった娘とポトフを作りながらふと父の事を思い出してそんな事を考えていました。

こんなに可愛い孫娘、父さん会いたかったろうなぁ。

天国から見てるかな?